木造住宅の耐震改修セミナーに行ってきました!
木造住宅の耐震改修セミナーに行ってきました!

午前の部と午後の部前半は座学、午後の部後半は等身大の模型を使った施工実習・実演でした。
建築基準法の構造規定は、大きな震災が起こるたびに法改正がされています。
この改正前に建てられた建物は、現行の法基準を満たしていないため、耐震改修が必要となります。

この分厚いテキストに58種もの耐震改修専用の耐力壁工法が載っています。
残念ながら関東圏ではまだ認可が取れていないようですが、私たちが利用できる日も遠くないかと思います。

例えば、黄色に見える石膏ボードを大壁造りの土壁だと想定します。
壁を補強して耐力壁とする場合、柱金物の施工が必要になります。
従来であれば土壁を切り欠いて貫きを作ってしまうと、耐力壁とは認められず壁倍率0となってしまいますが、数々の実験により、元の0.6倍程度には耐力壁として認められるようです。

また、もとの土壁は撤去せず、柱にアルミアングルを固定し、アルミアングルに構造用合板を打ち付けることによって、壁倍率2.5相当の耐力壁をつくることが可能です。
壁・天井の撤去・処分が不要になるため、大幅なコスト削減になります。
今回の実習では、実際にドライバーを使って施工体験するという貴重な体験もでき、勉強になりました。
小堤